暖房器具が欠かせない季節ですが、気をつけたいのが「低温やけど」です。
使い捨てカイロやこたつ、電気あんか、湯たんぽ、ホットカーペットなど、普段危険を感じることなく使っているものが原因になります。
低温やけどは、痛みを伴わず、気づかないうちに進行することが多く、また、重症化してしまうケースも多いので注意が必要です。
暖房グッズを正しく使用し、低温やけどを未然に防ぎましょう。
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低温やけどとは
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比較的低い温度(約40~50度)に長時間触れ続けることによって起こるやけどを「低温やけど」といいます。
通常のやけどは、皮膚表面が損傷されますが、低温やけどの場合は、低い温度でゆっくり進行するため表面よりも深部の損傷が大きいのが特徴です。
重症になると皮膚細胞の一部が壊死してしまいます。
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低温やけどの症状
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症状は重症度によって異なります。
<I度>
・ヒリヒリとした痛みがある
・赤くなる
<II度>
・水ぶくれができる
・ズキズキ痛む
<III度>
・細胞が壊死して白くなり、痛みを感じなくなる
受傷直後は変化がなく、1週間ほど経ってから痛みが現れ、細胞が壊死していくこともあります。
皮膚細胞が壊死してしまうと痛みを感じないため軽症だと勘違いしがちですが、このような場合は皮膚移植の手術が必要になることがあります。
特にかかとやくるぶし、すねなどは感覚が鈍く、血流も滞りやすいため低温やけどを起こしやすいので注意が必要です。
★低温やけどの処置★
低温やけどの場合、通常のやけどと違って、水で冷やしても応急手当の効果があまり期待できません。
また、自分で水ぶくれをつぶしたり、皮膚に何かを塗ったりすると、傷から感染するおそれがあります。
自己流の手当ては避けて、医師の指示をあおぎましょう。