便秘にもこんなに種類が!?知ることから始める便秘7種と対策
便秘の種類と症状
便秘の症状には様々な原因が考えられます。
・一過性におこる「急性便秘」
・継続して発症している「慢性便秘」。
慢性的なものはさらに原因別で
・腸に原因がなく腸の働きの低下などで発症する「機能性便秘」
・過敏性腸症候群(IBS)による「IBS型便秘」
・他の病気の影響による「症候性便秘」
・飲んでいるお薬の影響による「薬剤性便秘」
・そして腸自体の病変による「器質性便秘」
などに分類することができます。
1:急性便秘
旅行や引っ越し、周りの環境の変化やダイエットなどが原因で起こる一時的な便秘です。
2:器質性便秘
なにかしら他の病気が原因です。
癌やポリープなどで腸が狭くなったり、つまったりして起こります。原疾患に対しての治療が必要となります。
3:慢性便秘
原疾患のない便秘でほとんどの方がこのタイプです。
生活習慣が原因のことが多いですが、まれに腸の機能の低下が原因で起こることもあります。
4:弛緩性便秘
ほかに病気を持っているので何かしら薬を飲む必要がある。
いつも便が硬い。排便時に肛門が痛むことも。
運動をあまりしない、できない。
5:直腸性便秘
便意があるのに、我慢することが多い。
ダイエットが必要で食べる量が少ない。
便が残っているような残便感がある。
6:けいれん性便秘
食後にお腹が痛むことがある。
便秘だけでなく下痢になることもある。
自分は胃腸が弱いと思っている。
7:弛緩性便秘
腸全体の動きが弱く、便を送り出せない。
腸のぜん動運動が低下することで、便をスムーズに送り出せなくなってしまうことで起こる便秘です。
腸内環境=腸内フローラの改善について
最近、腸内細菌が注目を浴びるようになってきました。
テレビや雑誌で紹介されるのを目にすることも珍しいことではなくなってきています。
免疫や、体調、体質などに大きく影響しているらしいことがいろんな方面での研究で明らかになってきました。
腸内フローラともいわれる腸内細菌は悪玉菌や善玉菌とに分類されますが、はっきりと赤白に分けられるものではありません。
また、菌にはたくさんの種類があり腸内に生存している菌種のパターンは人によって様々なようです。
考えてみれば、人は無菌状態で生まれてきて、成長の過程で色んな菌が体に入ってくるはずです。
人種や国、細かく言えばそれぞれの家庭によって食べるものが違うわけですから、その人なりの腸内細菌の違いが生まれてきます。
この差が人の健康状態に大きく影響することが解ってきました。
腸内細菌を適正にすること、安定させることは、健康状態を保つためにも必要なことのようです。
そして腸内環境をその人なりのベストの状態に保つためには排便の状況が大きくかかわってきます。
便秘が生死に直接かかわることはありませんし、大腸がんになりやすいというのが否定されているのは医学界では常識です。
が、間接的にはいろんな病気の原因や経過には何かしらの影響はあるはずです。
腸内フローラの改善のために腸内環境を整える。そのためには規則正しい排便が必要と考えます。
腸内環境をリセットする意味では下剤による腸内洗浄も有効なことがあります。
便秘対策
・便が硬くなりにくくする作用のある水溶性の食物繊維を摂るようにする
・おなかの血流を改善するためにお腹や腰のマッサージをする
・そのために普段から運動を心がける
・朝起きたらコップ一杯の水や牛乳を飲むようにし、腸へ刺激を与える
・しっかりした便を作るためには食物繊維は欠かせません。
・飲みすぎてもよくないが脱水には気を付けましょう。
・胃腸は食事による反射で動きはじめるため、食後はトイレに行くような習慣、排便リズムを身につける。