健康維持・増進のために役立つ食材 その11

健康維持・増進のために役立つ食材 その11

旬の食材は美味しく、栄養価も高くなります。
旬の食材を取り入れて、健康づくりに役立てましょう。

※日本成人病予防協会『健康管理士向けメールマガジン』より引用

★小松菜

小松菜はβカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分、食物繊維などがたっぷりと含まれる、非常に栄養価の高い緑黄色野菜です。
特にカルシウムの含有量は、野菜の中ではトップクラスです。
カルシウムは、高齢者の骨粗しょう症の予防・改善、子どもの骨の成長に欠かせないだけでなく、神経の伝達をスムーズにして気持ちを落ち着かせる作用もあります。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変換され、粘膜や皮膚を保護して外部からのウイルスの侵入を防いだり、免疫力を高めたりする働きがあります。

 

★キャベツ

風邪の予防や疲労回復に役立つビタミンC、血液凝固作用や骨の形成に役立つビタミンKが豊富に含まれています。
また、キャベジンとも呼ばれるビタミンUが含まれますが、これは胃腸の働きを助けたり、荒れた胃粘膜を正常に整える作用があります。

冬のかくれ脱水に注意しましょう

冬のかくれ脱水に注意しましょう

脱水症は暑い季節に起こるというイメージが強いですが、空気が乾燥して体から水分が失われやすい冬
にも注意が必要です。
脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高める危険な「冬のかくれ脱水症」に注意しましょう。

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冬のかくれ脱水症の原因
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冬の脱水症は、空気の乾燥により水分が体からじわじわと失われることで起こります。
また、発熱や下痢を伴う感染症も体内の水分を不足させやすいです。

●湿度の低下
冬場の湿度は50%以下になることが少なくありません。
外気が乾燥すると、皮膚や粘膜、呼気などから、意識しないうちに失われていく水分が増えます。
特に室内は暖房器具の使用や、昔より住宅の気密性が良くなったことにより、屋外より10~20%湿度が低下する傾向があります。

●脱水症に対する警戒心の低下
冬は汗をかきにくいので、夏に比べて警戒心が下がりがちです。
また寒いから冷たい物は避けたいという理由で、飲み水の摂取を控える人も多いようです。

●ウイルス感染による発熱、下痢、嘔吐
冬場に流行するインフルエンザやノロウイルスは、発熱や下痢、嘔吐を伴いやすく、体内の水分や塩分が大量に失われて脱水症状になります。


水分が失われると血液がドロドロになり、血栓ができやすくなってしまいます。
冬に脳梗塞や心筋梗塞が多いのは、脱水によって血液がドロドロになることも原因の一つと考えられています。

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かくれ脱水症チェック
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下記の症状に当てはまったら注意が必要です。

・手先の皮膚がかさかさになる
・口の中が粘る。食べ物がのみ込みにくくなる
・食欲の低下などで、だるさを感じる
・嘔吐や下痢がある
・めまいや立ちくらみがする


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かくれ脱水症の予防&対処法
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●部屋の乾燥を防ぐ
室内が乾燥しない工夫をしましょう。できれば湿度計を設置し、50~60%の湿度を保てるようにしましょう。

・加湿器を置く
・換気をする
・バケツに水をはり、タオルを半分つけておく
・洗濯物を干す

●飲み物や食べ物でこまめに水分補給
喉が渇いていなくても、意識してこまめに水分を補給するようにしましょう。

・食事やおやつのタイミングで水分補給
・朝起きた時、夜寝る前、トイレに起きた時
・水分や電解質が豊富な食べ物を食べるよう心がける
(ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜、ミカンやリンゴなどの季節の果物)

<高齢者は要注意>
高齢者は、飲み物や食事量が減りがちです。喉の渇きを自覚しにくいという特徴から、かくれ脱水症になりやすいと言われています。
部屋の乾燥を防ぎ、こまめな水分補給を意識して、かくれ脱水症にならないよう充分注意しましょう。

健康維持・増進のために役立つ食材 その11

健康維持・増進のために役立つ食材 その10

旬の食材は美味しく、栄養価も高くなります。
旬の食材を取り入れて、健康づくりに役立てましょう。

※日本成人病予防協会『健康管理士向けメールマガジン』より引用

★鱈(たら)

雪の降る季節に味が良くなるので、「鱈」という字を当てられたとされています。

魚の中でも大食漢で、何でも食べるので「たらふく食う」という言葉の語源になるほどです。
うまみ成分のグルタミン酸やイノシン酸が豊富なので淡泊ながらとても美味しい魚です。
ビタミン類やミネラル類などは青魚に比べるとやや少なめですが、多くの種類をまんべんなく含んでいるので、低カロリーでヘルシーな食材です。
また、ビタミンDは比較的多く、カルシウムやリンの吸収を促進して骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症の予防に役立ちます。

 

★ブロッコリー

ビタミンCが豊富に含まれています。
また、βカロテン、ビタミンB群、カリウム、食物繊維なども多く含んでおり、皮膚や粘膜の抵抗力を強める、血糖値を正常に保つ、便秘改善などの効果が期待できます。
さらに、ビタミンの一種である葉酸が他多く含まれています。
葉酸は、細胞が分裂して新しく増殖するときや赤血球が増殖するときに必要不可欠なビタミンで、貧血予防、動脈硬化の予防に役立ちます。

不調を招く低体温

不調を招く低体温

近年、女性をはじめ、子どもや男性にも低体温の人が増えていると言われています。

低体温は労働や学習意欲の低下やさまざまな体の不調を招く原因にもなります。

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低体温とは?
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日本人の平熱は36~37℃程度ですが、一般的に低体温とは、平熱が35℃台やそれ以下の状態をいいます。
36~37℃という体温は、体内の酵素が最も活性化され、細胞の新陳代謝が活発で、免疫力も高い状態を保つことができる温度です。しかし、体温が1℃下がるだけで、酵素の働きや、免疫力、基礎代謝が低下し、体にさまざまな悪影響が及ぼされます。

<低体温の体への影響>
・免疫力が低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなる
・基礎代謝が低下し、太りやすくなる
・新陳代謝が悪いため肌がくすみやすくなる
・酵素の働きが低下し、栄養素の吸収が悪くなる
・体内でブドウ糖をエネルギーに変える働きがスムーズにできず、疲れやすくなる

その他にも、肩こり、頭痛、腰痛、生理痛、不眠などの不快な症状が現れる場合もあります。

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低体温を招く原因
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低体温の原因は、普段の食生活や生活習慣にあると考えられます。

・朝食抜き、過剰なダイエットなど乱れた食習慣
・冷たい物や甘い物の食べすぎ
・冷暖房完備の生活
・シャワーだけの入浴
・運動不足による筋力低下
・過度のストレスによる自律神経やホルモンのアンバランス
・夜型生活


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低体温改善のポイント
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●積極的に運動を行い、筋肉量を増やす
ウォーキングやスクワットなどで筋肉量の多い下半身の筋肉を鍛えることで基礎代謝が高くなり、体温も上がりやすくなります。

●体を温める物を食べる
唐辛子や山椒、生姜、カモミールやサフランなどのハーブなど、体を温める食材や温かい鍋・汁料理を食べるようにしましょう。

●ストレスとうまく付き合う
ストレスは体温を調節する自律神経に影響します。

●お風呂にゆっくり浸かる
入浴には、一日の疲れをとり、自律神経を整える働きがあります。ぬるめのお湯にゆっくり浸かるようにしましょう。

冷えは万病の元とも言われます。平熱が低めの人は、食生活や生活習慣を見直して、早めに改善するようにしましょう。

健康維持・増進のために役立つ食材 その11

健康維持・増進のために役立つ食材 その9

旬の食材は美味しく、栄養価も高くなります。
旬の食材を取り入れて、健康づくりに役立てましょう。

※日本成人病予防協会『健康管理士向けメールマガジン』より引用

★かます

脂肪分が少ない白身の魚なので、体に優しい良質なたんぱく源と言えます。
また、ビタミンDが豊富に含まれ、カルシウムやリンの体内への吸収を促し、骨や歯の形成をサポートします。
また、タンパク質の代謝をサポートするビタミンB6、赤血球をつくるために欠かせない葉酸やビタミンB12も多く含まれてい
ます。

 

★れんこん(蓮根)

主成分はデンプンですが、ビタミンCが非常に豊富で、疲労回復、かぜの予防、老化防止に役立ちます。
ビタミンCは熱に弱いですが、れんこんに含まれるデンプンがビタミンCを熱から守ってくれるめ、加熱してもあまり失われないという特徴があります。
また、粘り成分のムチンは、胃壁を保護する作用や、タンパク質の分解に作用し、胃腸の働きを助ける効果があります。

健康維持・増進のために役立つ食材 その11

健康維持・増進のために役立つ食材 その8

旬の食材は美味しく、栄養価も高くなります。
旬の食材を取り入れて、健康づくりに役立てましょう。

※日本成人病予防協会『健康管理士向けメールマガジン』より引用

★さけ(鮭)

さけは赤みを帯びているので赤身魚と思われがちですが、実は白身魚に分類されます。
さけの赤い色は「アスタキサンチン」という色素成分で、非常に抗酸化作用が強く、動脈硬化、がん、白内障などの予防に効果的です。
また、消化、吸収の良い良質なタンパク質に富み、脂肪分もEPAやDHAなど不飽和脂肪酸が中心の健康に良い食材です。
EPAやDHAは、学習、記憶能力の向上に加え、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防に役立ちます。
これら以外にもカルシウム、ビタミンA、ビタミンB群や、D、Eなども多く含まれ、栄養豊富な食材です。

 

★ぎんなん(銀杏)

ぎんなんは種実類に属し、デンプン、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、鉄などを含む栄養価の高い食材です。
中国や日本では、古くから咳止めや痰切り、喘息、夜尿症などの改善目的で用いられていました。
ただし、ぎんなんにはビタミンB6の作用を妨げる物質が含まれおり、食べ過ぎると中毒症状を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。